動画のノイズを除去する
どの動画ファイルを開けるか、扱えるサイズ、ブラウザやスマートフォンでの動作を、試す前に確認できます。 お手元のファイルを処理できると分かったら、実際の作業手順は 動画の音声を処理するで確認してください。
処理するのは音声トラックだけ
ブラウザが端末上のファイルを直接開き、音声を読み込みます。映像トラックはデコードも変更も アップロードもされません。音声もアップロードされず、元のファイルは読み取り専用で開かれるため、 変更されずに残ります。処理結果は別の音声ファイルとして出力されます。
対応する動画ファイル
拡張子だけでは判断しません。ファイル先頭のデータから実際の形式を判定し、最も負荷の小さい方法で 読み込みます。
- MP4 系のファイルではコンテナのインデックスを参照し、必要な区間の音声データだけを読み込みます。
- それ以外でブラウザがデコードできるファイル(WebM など)は、ファイル全体をデコードします。 時間とメモリは多く使いますが、処理できます。
- 負荷の小さい処理経路が失敗した場合は、ファイル全体のデコードを試します。両方に失敗した場合だけ エラーを表示し、対処方法をご案内します。先に MP3 か WAV に変換すれば、ほとんどの場合は処理できます。 この場合に不足しているのはコンテナを読み取る機能であり、ノイズ除去機能そのものではありません。
特定の形式に対応しているかどうかは、形式名から推測するより、実際にファイルを選ぶほうが確実です。 料金はかからず、すぐに結果を確認できます。
大きいファイルと長いファイル
ファイルサイズが問題になることはほとんどありません。MP4 系のファイルはインデックスを参照して 必要な部分だけを読むため、ファイル全体をデコードする場合と比べて、メモリ使用量を約 103 分の 1に 抑えられることを実測しました。ディスク上の数 GB が、そのままブラウザのメモリを占有することはありません。
注意が必要なのは、ファイル全体をデコードする形式の長時間動画です。非常に長い録音では、ブラウザの メモリを使い切ることがあります。同じ素材を MP4 に変換すると、負荷の小さい処理経路を利用できます。
スマートフォンとブラウザ
Chrome と Safari で動作を確認しています。iPhone の Safari では、30 秒のプレビューが数秒で 完了します。Edge などの Chromium 系ブラウザは Chrome と同じエンジンを使用しています。
Firefox でも動作しますが、実測で確認した制限が 2 つあります。ノイズ除去は数倍遅く、Chrome で 約 30 秒かかったファイルの処理に 2 分近くかかりました。また、AAC をエンコードできません。そのため ダウンロード形式は動画ではなくモノラル WAV となり、ファイル全体の処理は Firefox では利用できません。 30 秒のプレビューは利用できます。Firefox で動画を扱う場合は、 動画の音声のページにある ffmpeg コマンドを使い、処理後の音声を映像と 組み合わせ直してください。
エンジンは約 9 MB の WebAssembly で、ファイルを選んだあとに一度だけダウンロードされます。 このページを開くだけでは取得されません。スマートフォンではデータ通信量として計上されるため、 初回は Wi-Fi の利用をおすすめします。
出力形式
出力は 48 kHz、16 ビット、モノラルの WAV です。音声のみで、30 秒あたり約 2.9 MB になります。 元の音声との音量合わせや正規化は行いません。サンプルでは、処理後の音声が約 2 LU 小さくなりました。 処理後の音声を映像と組み合わせ直す方法は、ffmpeg コマンドも含めて 動画の音声のページにあります。